検査業務

ABO,RhD血液型検査

血液型検査の中で最も重要な検査がABO血液型検査です。
それについでRhD血液型検査も重要とされています。
この検査は「オモテ検査」と「ウラ検査」の2つに分けることができます。

オモテ検査

患者赤血球を用いた検査
赤血球上のA抗原またはB抗原(RhD抗原も)と抗血清試薬との反応
※例)下図は患者をA型として示しています

ウラ検査

患者血漿を用いた検査
抗体(抗A,B)と赤血球試薬との反応

※例)下図は患者をA型として示しています

ABO血液型(抗原抗体表)

○…保有している 
✖️…保有していない

オモテ検査とウラ検査の結果が一致してはじめて、ABO血液型の結果を出すことができます。
ABO血液型を間違えると患者の生死に関わるので、患者間違いを防ぐためにも必ず「別のタイミングで採血した検体(2回分)」を用いて検査を行い、血液型を確定させることが重要となってきます。







不規則抗体検査

不規則抗体とは?

患者血漿(or血清)中の抗A、抗Bは「規則抗体」であるのに対し、
それ以外の赤血球膜上の抗原に対する抗体はすべて「不規則抗体」となります。
不規則抗体を保有する日本人口の割合は約0.5%未満と言われているため、ほとんどの方は保有していません。
しかし、中には「自然抗体として元から保有している場合」や
輸血・妊娠が原因で産生した場合」など、不規則抗体を保有している方もいます。

この検査は赤血球輸血の際に必要な検査の一つであり、「臨床的に意義のある不規則抗体」の有無を調べるために行います。
また、患者が不規則抗体を保有している場合には「その不規則抗体に反応しないような赤血球液(RBC)」を選択する必要があります。

臨床的に意義のある不規則抗体とは?

「体内で赤血球膜上の抗原と反応して、溶血を引き起こしてしまう可能性のある不規則抗体」のことを指します。







交差適合試験(クロスマッチ)

交差適合試験(クロスマッチ)は赤血球液(RBC)を輸血する際に必要な検査です。
患者血漿or血清(抗体)赤血球製剤(赤血球抗原)の反応みることで、
使用するRBC(供血者)が患者(受血者)に適合するかを確認することができます。
この検査を行わないと溶血性副反応を引き起こす原因となりうるので、安全な輸血を行うためには必要不可欠な検査です。

「製剤の血漿」と「患者の赤血球」の反応は確認しなくても良いのか?

A. RBCは赤血球と保存液から成り立っています。血漿部分はほとんど含まれていないため、確認する必要はありません。

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